マンションからの素敵なお便り

マンションからの素敵なお便り

 

2020年に実施した
「マンションからの素敵なお便り」にご応募いただいた作品の中から、
最優秀賞1名と優秀賞4名様を選ばせていただきました。
皆様方のマンションライフのヒントとして、ご一読いただければ幸いです。

最優秀賞 若獅子のトランぺッター様

分譲マンションに住んでいる者です。
先日こんなシーンを目にしましたので、投稿させていただきます。

小学校低学年と思われる男の子が、警察官のバッジを付けて、猛スピードで管理人さんの下に走ってきました。

男の子:「僕はコロナ警察だ。管理人さんを逮捕する。」

マスクをしていなかったところを見られた管理人さん。

管理人さん:「すみません。もうマスクは絶対外しません。許してください。」
男の子:「だめだめ。懲役20年だー」
管理人さん:「寝たきりの母の面倒をみないといけないので、捕まるわけにはいかないんです。勘弁してください。」
男の子:「じゃあ、20年ここで働くなら許してあげる。」
管理人さん:「分かりました。20年、一生懸命働きます。」

90歳まで働く義務が発生した管理人さん、とっても嬉しそうでした。

優秀賞 杉並志津子様

最上階の家族が引っ越してきたのは昨年の秋です。
お子さんは小学生くらいの男の子3人で、騒音が激しく本当に困っていました。
しかしそのご主人が怖そうで、とても苦情を言うことはできません。

理事会にお願いしたら管理会社へ、管理会社へお願いしたら理事会へ、とたらい回し。
ずっと我慢してきましたが、私が新型コロナでテレワークとなり、このままでは仕事になりません。
意を決して、どこからか飛び込むつもりで、苦情の手紙をメールボックスに投函しました。

次の日、その怖そうなご主人からこれまで見た事のないような平身低頭でお詫びされました。
その後すぐ上階に内装工事が入りました。どのような工事をしたのか分かりませんが、まったく騒音がなくなりました。その後、よく挨拶をする関係となり、気も晴れ晴れです。

昨日もばったり会ったので手を振ったら、ご主人照れながらニコッとして、赤いBMで颯爽と出勤されました。
新型コロナのお陰でしょうか、「マンション生活、捨てたもんじゃありません。」

(文中の管理会社はサニーライフではありません)

優秀賞 岡崎直幸様

あるマンションの管理員をしています。

連日のコロナウイルス感染症のニュースを見て、高齢の私もコロナウイルスに感染する恐ろしさがあり、これを機に管理員を辞めようかと考えていました。

そんなことを考えながらいつも通り業務をしていると、私より少し歳が上の女性が通りかかり、私に対しコロナウイルス感染の心配をしてくれました。その方は買い物に行くと言って出ていかれましたが、1時間後窓口に来て「これあげるから気を付けなさい」と消毒液をくださりました。

その数日後、管理室のポストを見ると「管理員さんへ、コロナ気をつけてください」とだけ書かれた封筒が投函されており、中にはマスクが10枚入っていました。
どちらもその時は手に入りにくい貴重な物となっていたにもかかわらず、住民の方が私のことを心配してくれたことに、目頭が熱くなってしまいました。

そのようなことがあり、気付くといつの間にか辞めようと思っていた気持ちが、住民の方へ感謝と恩返しをしたいという気持ちに変わっていました。

私自身もコロナウイルスに罹らないよう細心の注意を払うのは勿論、マンション内でクラスター感染を絶対に起こさせないという意気込みでこまめに館内の除菌を実施しています。
以前のような皆が笑顔でいられるマンションに戻る日まで、私はコロナウイルスに負けず立ち向かっていきます。

優秀賞 TK様

私が住んでいるマンションは25所帯ほどの小さなマンションです。

役員は4名、2年ごとに変わりますが外部居住者や年齢、健康のための辞退者を除きます。
居住者の高齢化もあってあっという間に役員が回ってきます。
役員の活動は、時々開催される理事会と、管理員が常駐でないため、電球の交換等は役員で行っております。

前回の役員交代の際、輪番の為次期候補者の意向確認を事前に行いました。
その中におひとり辞退可能年齢よりお年を召した方がおりました。
この方は辞退だろうなあと思っていたのですが、快く引き受けてくださいました。
「次回の役員は無理かもしれないから、最後なのでお手伝いできることで引き受けます。
よろしくお願いします」とのお言葉。

とても嬉しく「こちらこそよろしくお願いします。」で会計担当をお願いしました。
最近はごみの収集日に混載して出す方がおり、収集日に収集物を明記したカードをごみ置き場に張り出すことになりました。
一般、資源、プラ等組み合わせて週4回。

カードの張り出しをだれがするか話し合いをしたところ
「若い人は忙しいから私がするわ、忘れたらフォローしてね」
とこれも引き受けてくださいました。
役員などできないと尻込みする方が多いのですが、年齢に関係なく積極的に行動できる方は素敵です。
私も良い先輩を見習っていかなくてはと思いました。

優秀賞 四條裕一郎様

私は、都内にあるマンションの管理人をしている者です。

そんな私がこちらのマンションで勤務したのは16年前の3月頃になります。
たまたま、総会が近いということで挨拶をするため私も総会に出席させていただきました。

そんな中、出会ったのが新理事長のKさんです。
Kさんは、最近引っ越してきたばかりのようですが36歳と若いことから、来期の役員を決める際に「若い人に理事長やってもらわなくちゃ」「私たちはもう歳だから」などと言う周りの声に押され半ば強引に理事長を引き受けることになりました。
その横にはおなかの大きくなった奥さんいらっしゃいました。

総会からわずか1カ月後、出勤途中のKさんに「行ってらっしゃい」と声をかけると嬉しそうに「管理人さん昨日子供が生まれたんですよ!」と言って出勤されました。

偶然にも私が勤務した年に生まれた赤ちゃんは「美桜ちゃん」といいます。
お出かけする際には「おじいちゃん行ってきます」とあいさつをしてくれます。
美桜ちゃんが小学生になったころ、巡回から戻ると管理人室の前に座っている美桜ちゃんがいて、「どうしたの」と尋ねると「ママに怒られたの」と言って泣いてました。
「一緒に謝りに行ってあげるよ」というと小さくうなずき泣き止んでくれたこともありました。

そんな美桜ちゃんも今日から高校生です。今朝もかわらず「おじいちゃん行ってきます」といって入学式に向かいました。

私は8月には76歳になりますが、あの子の晴れ着姿を見るまでは頑張ろうと思い、今日も元気に勤務しております。